展覧会「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」が、美術館「えき」KYOTOにて、2023年2月17日(金)から3月26日(日)まで開催される。その後、福岡市美術館、ひろしま美術館、名古屋の松坂屋美術館など、全国を巡回予定だ。
「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」は、アール・ヌーヴォーの代表的な画家、アルフォンス・ミュシャの展覧会。チェコ在住のズデニェク・チマル博士のコレクションから、約160点の作品を通して“マルチ・アーティスト”としてのミュシャの歩みを辿る。
本展では、ベル・エポックの時代を象徴するミュシャ芸術の中でも特に、ミュシャのデザインに着目。サラ・ベルナールの演劇ポスター『ジスモンダ』をはじめ数々のポスター作品で知られているミュシャだが、優美な女性像と花々を組み合わせた数々のグラフィックデザインやプロダクトデザインからは、絵画作品とはまた異なる魅力を感じられる。
故国チェコ、およびウィーンにいた時代から画家を目指していたミュシャは、20代半ばを過ぎた頃、ミュンヘンを経て芸術の街パリに。パリでアカデミー・ジュリアンに入学したミュシャは、生活のため、雑誌や書籍に挿絵などを描いていた。会場には、無名時代のミュシャが手がけた書籍、雑誌の挿絵、ポストカードなどのグラフィック作品が集結。ミュシャの出発点ともいえるグラフィックの数々を目にすることができる。
ミュシャの代表作である演劇『ジスモンダ』のポスターをはじめ、ミュシャ芸術の頂点をなす作品群も集結。連作装飾パネル《四季:春、夏、秋、冬》など、華やかなミュシャの世界観を楽しめる。
さらに、商品パッケージや広告など、生活の中にあるデザインにも着目。消費文明のはじまりでもあったアール・ヌーヴォーの時代に、ミュシャは既存の図案や新たに考案した図案を広告デザインとして積極的に利用。また、切手や紙幣、宝飾品、装飾皿など、生活の中で用いられた様々な商品デザインも手掛けているのが見て取れる。
その他、この世に1点しか存在しないミュシャのオリジナル作品にも注目だ。イヴァンチッツェ、ウィーン、ミクロフで描かれた貴重な初期作品群や、クサヴィエ・マルミエ著の『おばあさんのお話』の挿絵原画6点、ミュシャの大作《スラヴ叙事詩》の習作などが登場。素描や油彩など、直筆で描かれたミュシャ作品の魅力に迫る。
【詳細】
展覧会「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」
会期:2023年2月17日(金)~3月26日(日) 会期中無休
開館時間:10:00~19:30(入館は閉館30分前まで)
会場:美術館「えき」KYOTO
住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接
入館料:一般 1,000円(800円)、高校・大学生 800円(600円)、小・中学生 600円(400円)
※( )内は前売料金(1月5日(木)から2月16日(木)まで販売)
※チケットは、美術館「えき」KYOTO チケット窓口(休館日のぞく)、駅ビルインフォメーション、チケットぴあ、ローソンチケットにて販売
※障害者手帳を提示者および同伴者1名は、当日料金より各200円割引
※展示作品やイベント内容は、変更または中止となる場合あり
■巡回情報
・福岡会場
会期:2023年4月8日(土)~6月4日(日)
会場:福岡市美術館(福岡県福岡市中央区大濠公園1-6)
・広島会場
会期:2023年9月2日(土)~10月29日(日)
会場:ひろしま美術館(広島県広島市中区基町3-2 中央公園内)
・愛知会場
会期:2023年12月9日(土)~2024年1月21日(日)
会場:松坂屋美術館(愛知県名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館 7F)
・熊本会場
会期:2024年2月10日(土)~4月7日(日)
会場:熊本市現代美術館(熊本県熊本市中央区上通町2-3)
・山形会場
会期:2024年4月19日(金)~6月16日(日)
会場:天童市美術館(山形県天童市老野森1-2-2)
・三重会場
会期:2024年8月3日(土)~9月29日(日)
会場:パラミタミュージアム(三重県三重郡菰野町大羽根園松ヶ枝町21-6)
・横浜会場
会期:2024年11月23日(土・祝)~2025年1月5日(日)
会場:そごう美術館(神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜 6F)
【問い合わせ先】
TEL:075-352-1111(ジェイアール京都伊勢丹大代表)