特別展「知の大冒険─東洋文庫 名品の煌めき─」が、京都文化博物館にて、2023年2月21日(火)から4月9日(日)まで開催される。
東京の東洋文庫は、1924年に三菱の第3代社長・岩崎久彌(いわさき ひさや)によって設立された、東洋学分野におけるアジア最大級の研究図書館だ。広くアジア全域の歴史と文化にまつわる書籍や地図、絵画などを所蔵しており、国際的にも5本の指に入る東洋学研究図書館のひとつとして知られている。
特別展「知の大冒険─東洋文庫 名品の煌めき─」では、東洋文庫が所蔵する約100万冊の蔵書のなかから、国宝や重要文化財を含む貴重な名品約120件を展示。教科書などで親しまれる書物や地図、絵画はもちろん、あまり知られていない文字や言語、服装、動植物など、東洋の「知」の世界を紹介する。
本展ではまず、西洋人が作った地図や、過去から現在に至る文字に着目。17世紀の豪華な地図帳『大地図帳』や、中国・雲南省の象形文字「トンパ文字」などを通して、「東洋」が指す地域的な広がりと、そこに育まれたさまざまな文化に光をあてる。
第1章では、中国、朝鮮、東南アジア、インド、そしてイスラーム世界にわたる東洋世界の魅力を、旅をするようにして紹介。百科事典や歴史書、地理書、探検記を通して、孔子や万里の長城、 ガンダーラ、オスマン帝国など、各地の文化や風土の特徴をたどってゆく。
第2章では、西洋と東洋の交流に着目。マルコ・ポーロの『東方見聞録』や、フランス王妃マリー・アントワネットが所蔵していたと伝わる書籍、ナポレオンが編纂を命じた漢字辞典など、主に西洋の人びとが東洋を訪れ、見聞きし、体験したことがらを綴った書物を展示する。明末の学者・徐光啓と宣教師マテオ・リッチの交流を示す挿絵も目にすることができる。
第3章では、世界の中の日本がテーマ。日本が「倭」として紹介されている中国の歴史書「魏志倭人伝」から、日本の動物について西欧の言語で書かれた初の本であるシーボルトの『日本動物誌』、そして昭和初期に翻訳された『源氏物語』まで、日本をめぐる記録において「日本」がどのように捉えられてきたのかを探る。
特別展「知の大冒険─東洋文庫 名品の煌めき─」
会期:2023年2月21日(火)〜4月9日(日) 会期中に展示替えあり
会場:京都文化博物館
住所:京都府京都市中京区三条高倉
開館時間:10:00〜18:00(金曜日は19:30まで)
※入場はいずれも30分前まで
休館日:月曜日
入場料:一般 1,400円(1,200円)、高校・大学生 900円(700円)、小・中学生 500円(300円)、未就学児 無料(保護者同伴)
※( )は前売および20名以上の団体料金
※前売券(先行ペア割りチケットのぞく)は、2023年1月13日(金)から2月20日(月)まで販売、会期中は当日券のみ
※学生料金での入場時には学生証を提示
※障がい者手帳などの提示者および付添者1名までは無料
※上記料金で2・3階総合展示と3階フィルムシアターも観覧可(催事により有料の場合あり)
※チケットは、京都文化博物館、ローソンチケット(Lコード 55200)、チケットぴあ(Pコード 994-035)、 セブンチケット(セブンコード 098-837)、イープラスほかにて販売
※内容は変更となる場合あり(最新情報については公式サイトを確認のこと)
※画像の無断転載を禁ずる。
【問い合わせ先】
京都文化博物館
TEL:075-222-0888