企画展「創作において自由なる競創―19、20世紀の芸術家とポスター」が、群馬県立近代美術館にて、2023年9月16日(土)から11月12日(日)まで開催される。
19世紀に興隆したポスターに新たな表現の可能性を見出した芸術家たちは、競い合うように人々の印象に残るポスター作品を生み出していった。それらは想像力豊かで、時に遊び心のある、色鮮やかなものが多くあった。そして、自らの個展や画集の告知など、自己宣伝にもポスターを活用していくようになる。
やがて20世紀半ばになると、高い技術と芸術性を併せ持つ印刷所「ムルロ工房」が、美術館や画廊の展覧会ポスター制作を担うように。“芸術”と“広告”というそれまで切り離されていた領域を融合させていったのである。
企画展「創作において自由なる競創―19、20世紀の芸術家とポスター」は、ポスター芸術に着目した展覧会。ジュール・シェレ、アルフォンス・ミュシャ、オーブリー・ピアズリーら19世紀のポスター芸術の先駆者たちの試みや、マルク・シャガール、アンリ・マティス、パブロ・ピカソ、ジョアン・ミロ、サルバドール・ダリら20世紀の巨匠によるポスター芸術の確立、さらには戦後の展開を辿る。
会場では、特に20世紀の巨匠らによるポスターに注目し、絵画作品とは異なる魅力に満ち溢れた作品を紹介。稀少な作家の個展ポスターも数多く目にできる機会となっている。加えて、ムルロ工房によるオリジナル展覧会ポスターも約20点展示される。
企画展「創作において自由なる競創―19、20世紀の芸術家とポスター」
会期:2023年9月16日(土)~11月12日(日)
会場:群馬県立近代美術館 展示室1
住所:群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)
観覧料:一般 800円(640円)、大高生 400円(320円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下、障がい者手帳などの所持者および介護者1名は無料
※群馬県民の日(10月28日)の観覧は無料
<出品作家>
オーブリー・ビアズリー、ピエール・ボナール、ジョルジュ・ブラック、ヴィクトル・ブローネル、ベルナール・ビュフェ、アレクサンダー・カルダー、アドルフ・カッサンドル、マルク・シャガール、ジュール・シェレ、ジャン・コクトー、ポール・コラン、サルバドール・ダリ、ジョルジュ・ド・フール、ロベール・ドローネー、ポール・デルヴォー、アンドレ・ドラン、ジャン・デュビュッフェ、ラウル・デュフィ、マックス・エルンスト、藤田嗣治、アルベルト・ジャコメッティ、イヴ・クライン、マリー・ローランサン、フェルナン・レジェ、アンドレ・マッソン、アンリ・マティス、ジョアン・ミロ、ヘンリー・ムーア、アルフォンス・ミュシャ、パブロ・ピカソ、マン・レイ、トゥールーズ= ロートレック、キース・ヴァン・ドンゲン 他(アルファベット順)
【問い合わせ先】
群馬県立近代美術館
TEL:027-346-5560