YKK AP「窓研究所」が主催する展覧会「窓学”WINDOWSCAPE”展」が、2014年5月31日(土)から6月15日(日)まで開催される。
「窓学」とは、2007年よりYKK APと東京工業大学 塚本由晴研究室が取り組む、窓に特化した独自の研究活動。今回の「窓学”WINDOWSCAPE”展」は、国内で初めてとなる「窓学」研究の展示が行われる。会場では「窓のふるまい学」「窓の街並学」「窓の系譜学」をテーマに、塚本研究室が世界約30カ国で採取した窓の写真、図面、スケッチなどを、フィールドワークのプロセスや調査エピソードとともに公開。約7年にわたる共同研究の成果を発表する。
また、今年4月に行われた世界最大規模のデザインの祭典「ミラノサローネ」で発表した”WINDOWSCAPE”展の内容や現地での模様を、模型や記録映像などにより紹介。多くの来場者を魅了したという、約60もの鏡面仕上げの窓からなるアトリエ・ワン設計の幻想的なインスタレーション”Kaleido-window”や、ミネサローネでは用意した約4万枚がすぐになくなるほどの人気を博したという、窓のポスターの再現に注目したい。
さらに会期中は、窓に関する講演やトークセッション、ワークショップも多数開催。「窓は文明であり、文化である」という思想のもと、独自の調査研究がおこなわれている「窓学」の、想像を超えた魅力を体感できる絶好の機会となる。
【展覧会情報】
東京ミッドタウン・デザインハブ特別展
「窓学”WINDOWSCAPE”展 ~窓の研究プロセスからミラノサローネまで~ 」
期間:2014年5月31日(土)~6月15日(日) 11:00~19:00
入場料:無料
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ ミッドタウン・タワー5F
住所:東京都港区赤坂9-7-1
<イベント>
■トークセッション① 『窓とアート』
日時:2014年5月31日(土) 17:00~19:00
登壇者:五十嵐太郎(東北大学大学院教授、建築批評家)、 保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)、鎌田友介(アーティスト)
定員:100名(当日先着順)
参加料:無料
■トークセッション②『窓のフィールドワーク』
日時:2014年6月7日(土) 17:00~19:00
登壇者:能作文徳(東京工業大学助教、建築家)、金野千恵(KONNO代表、日本工業大学助教、建築家)、川勝真一(RADディレクター、リサーチャー)
定員:100名(当日先着順)
参加料:無料
■トークセッション③『窓を語る』
日時:2014年6月14日(土) 17:00~19:00
登壇者:塚本由晴(東京工業大学大学院准教授、アトリエ・ワン)、佐藤浩司(国立民族学博物館准教授、建築人類学者)、中谷礼仁(早稲田大学教授、歴史工学研究)
定員:100名(当日先着順)
参加料:無料
■ワークショップ『窓のフィールドワーク(実践編)』
日時:2014年6月1日(日) 10:00~17:00、6月7日(土) 10:00~16:00
講師:能作文徳、金野千恵
定員:各回先着20名(事前申込制)
参加料:無料
概要:
東京の街を歩きながら魅力的な「窓」を採取。参加者が見つけたサンプルから「窓」の魅力を伝えるドローイングを作成する。講師らが世界中で行ってきたフィールドワークを、東京を舞台に体験できるワークショップ。