展覧会「京都 細見美術館の名品 ─琳派、若冲、ときめきの日本美術─」が、静岡市美術館にて、2024年4月13日(土)から5月26日(日)まで開催される。大阪髙島屋などでも開催された巡回展だ。
京都の細見美術館は、日本美術史を総覧するコレクションを擁している。展覧会「京都 細見美術館の名品 ─琳派、若冲、ときめきの日本美術─」では、約1,000点におよぶそのコレクションのなかから、重要文化財8件を含む104件を紹介。伊藤若冲や琳派、仏教・神道美術、茶の湯の美術など、同館が誇る名品が一堂に会する。
18世紀後半に京都で活躍した絵師・伊藤若冲は、狩野派や中国の古画などを自ら学び、独自の写実的な花鳥画を手がけた。本展では、細見美術館が所蔵する19件の若冲作品を一挙公開。鶏と雪を鮮やかな色彩のコントラストで描いた《雪中雄鶏図》、精緻な描写の《糸瓜群虫図》、鶏を躍動感ある筆致で描きだした《鶏図押絵貼屏風》などを目にすることができる。
仏教・神道美術は、細見美術館のコレクションの原点であるといえる。会場では、精緻な文様を施した荘厳具や密法法具、色鮮やかな仏画などを紹介。なかでも、同館を代表する名品《金銅春日神鹿御正体》(重要文化財)には注目したい。
さらに、琳派を代表する絵師による作品も展示。17世紀初頭に京都で生まれた琳派は、私淑というかたちで継承されてきた。本展では、琳派の創始者、本阿弥光悦や俵屋宗達の合作《忍草下絵和歌色紙「郭公」》、江戸琳派の祖・酒井抱一の花鳥画《桜に小禽図》、そして近代琳派として知られる神坂雪佳《金魚玉図》などを紹介する。
展覧会「京都 細見美術館の名品 —琳派、若冲、ときめきの日本美術—」
会期:2024年4月13日(土)〜5月26日(日) 会期中に一部展示替えあり
会場:静岡市美術館
住所:静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー 3F
開館時間:10:00〜19:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:4月15日(月)・22日(月)、5月7日(火)・13日(月)・20日(月)
観覧料:一般 1,400円(1,200円)、大高生・70歳以上 1,000円(800円)、中学生以下 無料
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※障がい者手帳などの持参者および介助者原則1名は無料
【問い合わせ先】
静岡市美術館
054-273-1515(代表)