展覧会「若冲と京(みやこ)の美術 京都 細見コレクションの精華」が、茨城県近代美術館にて、2022年4月23日(土)から6月12日(日)まで開催される。
日本美術の各時代の名品を数多く所蔵する、京都の細見美術館。展覧会「若冲と京(みやこ)の美術 京都 細見コレクションの精華」では、同館の所蔵品のなかから、京の絵師・伊藤若冲を筆頭に、名所図や物語絵、琳派の絵画、茶の湯の美術など、選りすぐりの作品約90点を紹介する。
本展では、伊藤若冲の貴重な初期作品《雪中雄鶏図》や《糸瓜群虫図》をはじめ、その画業を一望できる作品16点を一挙公開。極彩色で、あるいは巧みな墨の濃淡で描かれる鶏のほか、かわいらしい子犬や伏見人形、縁起物など、画題の多彩さと独自の絵画表現、そして精緻な筆遣いを堪能したい。また、《菊花図押絵貼屏風》は、本会場のみの特別出品となる。
また、会場では美術工芸品の名品を多数展示。華やかな京の様子を描いた祭礼図や遊楽図、古典文学を題材とした物語絵や歌仙絵、そして茶の湯釜や墨蹟といった茶の湯の美術など、貴重な古美術品を目にすることができる。とりわけ、日吉山王社の霊験説話を描いた《山王霊験記絵巻》や、優れた鋳造技術で図様をあらわした《芦屋霰地楓鹿図真形釜》という、重要文化財2点も出品される。
さらに本展では、華やかな琳派と個性豊かな京絵師が競演。琳派の祖とされる俵屋宗達が手がけた下絵と本阿弥光悦の書による和歌巻《忍草下絵和歌巻 断簡》や、琳派の装飾性に傾倒しつつ近代京都で図案家・画家として活躍した神坂雪佳の《四季草花図》などを展示するとともに、池大雅や青木木米の文人画など、若冲を生み育んだ京の芸術家による作品も紹介する。
展覧会「若冲と京(みやこ)の美術 京都 細見コレクションの精華」
会期:2022年4月23日(土)〜6月12日(日)
会場:茨城県近代美術館
住所:茨城県水戸市千波町東久保666-1
開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(5月2日は開館)
観覧料:一般 1,210円(1,100円)、満70歳以上 600円(550円)、高大生 1,000円(870円)、小中生 490円(370円)
※( )内は20名以上の団体料金
※土曜日は高校生以下無料
※障害者手帳・指定難病特定医療費受給者証などの持参者は無料
※5月28日(土)は満70歳以上無料
※ウェブ予約を推奨(美術館ホームページでの「日時指定ウェブ整理券」(無料)取得者が優先入場、詳細は美術館ホームページを参照)
※5月16日(月)に展示替え(作品入替え6点、場面替え6点)
【問い合わせ先】
茨城県近代美術館
TEL:029-243-5111