企画展「111年目の中原淳一」が、島根県立石見美術館にて、2024年4月20日(土)から6月17日(月)まで開催される。横浜のそごう美術館でも開催された巡回展だ。
雑誌編集、イラストレーション、ファッション、そしてインテリアなど、多岐にわたる領域で活躍した中原淳一。企画展「111年目の中原淳一」は、戦前から戦中、戦後にかけての中原の仕事の全貌を、600点以上の作品とともに紹介する展覧会だ。
1913年に生まれた中原は、戦前に発行されていた雑誌『少女の友』において、画家としての仕事をスタート。大きな瞳と細長い手足を持つ、西洋的な雰囲気の少女像は人気を博し、そのエッセンスはのちの少女漫画にも影響を及ぼすこととなる。
戦後の1946年には、「美しい暮らし」を追求するべく、ファッションや美容、インテリア、美術など、多様なコンテンツを盛り込んだ雑誌『それいゆ』を創刊。47年には、少女雑誌『ひまわり』を創刊し、新しい時代の少女たちに夢を与えてゆこうとした。
本展では、戦後直後から未来を見据え、本当の意味での豊かな暮らしのあり方を提案し続けた中原の仕事の全貌を、『それいゆ』、『ひまわり』、『ジュニアそれいゆ』といった雑誌の仕事を軸に紹介。また、1950年代に中原がデザインし、雑誌 『それいゆ』などに掲載された洋服やきものは、その多くが本展で初公開となる。
企画展「111年目の中原淳一」
会期:2024年4月20日(土)〜6月17日(月)
会場:島根県立石見美術館
住所:島根県益田市有明町5-15 島根県芸術文化センター「グラントワ」内
開館時間:9:30〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:火曜日
観覧料:
・企画展=一般 1,000円(800円)、大学生 600円(450円)、小学・中学・高校生 300円(250円)
・企画・コレクション展セット=一般 1,150円(920円)、大学生 700円(530円)、小学・中学・高校生 300円(250円)
・前売券(企画・コレクション展セット)=一般 900円
※( )内は20名以上の団体料金
【問い合わせ先】
グラントワ代表
TEL:0856-31-1860