福岡アジア美術館は拡充スペースを新設予定。計画の候補地が、警固公園地下駐車場跡地に決定した。詳しい開業時期などは未定だ。
福岡の博多リバレイン内に位置する福岡アジア美術館は、アジアの近現代美術を系統的に収集し、展示する世界に唯一の美術館として1999年に開館。近隣にはショッピングモールやホテルオークラ福岡、劇場「博多座」が位置するなど利便性の高い立地の都心型美術館だ。古代からアジア文化を受容する窓口として機能してきた福岡の地理的、歴史的な特質ともマッチした美術館であり、アジアの美術作家や研究者を招いて展覧会をはじめとする様々な美術交流を行ってきた。
アジア各国での近現代美術に関する研究を継続的に行い、質の高い作品を収集・所蔵している福岡アジア美術館は、その先駆的な取組が国内外の美術関係者から高い評価を受けている。
そんな福岡アジア美術館が、今回新たに拡充スペースの建設を予定。福岡アジア美術館独自の魅力や、貴重な所蔵品をより幅広い市民に紹介することを目的に計画されたものだ。
福岡アジア美術館の拡充スペースとして建設を計画している候補地は、「ワン・フクオカ・ビルディング」などが新たに誕生する再開発プロジェクト「天神ビッグバン」エリアの近隣に位置する警固公園地下駐車場。既存の駐車場の構造を転用した、地下美術館を新設する見通しだ。十分な面積が確保できることから、展示スペースはもちろん、ワークショップなど交流・創作拠点の新設も期待できると見込まれる。
【詳細】
福岡アジア美術館 拡充スペース 新設計画
開業時期:未定
計画地:福岡県福岡市中央区天神2-2 警固公園地下