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写真家・鈴木崇展「Form-Philia」六本木で開催 - シャッターがスポンジに加える、新しい意味とは

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鈴木崇展「Form-Philia」が、2015年5月29日(水)から7月12日(日)までの期間、六本木・IMA CONCEPT STORE内にあるIMA galleryにて開催される。写真というメディアを通して、写真を見ることの意味に向き合ってきた鈴木崇。その彼の作品が一堂に会する、絶好の機会だ。

写真家・鈴木崇展「Form-Philia」六本木で開催 - シャッターがスポンジに加える、新しい意味とは | 写真
BAU, 2014, TAKASHI SUZUKI

会場では、新作から、代表作「BAU」「ARCA」までを含めた3つのシリーズを展示。「BAU」シリーズはカラフルなスポンジを組み合わせてさまざまなフォルムを構築していくシリーズで、2014年オランダの写真フェア「Unsee n」 でも人気を博した話題作だ。あえて黒い背景を用いることで、その形状にフォーカス。「BAU」 が意味する「建物」や「構造」という側面を浮かび上がらせ、それを膨大なパターンとして増殖させることで、日用品であるスポンジに別の意味を加えていく。そんな500点にも及ぶシリーズの中から、今回はIMA galleryの空間に合わせてセレクト。インスタレーション形式で展示される。

そしてもう1つの代表作「ARCA」は、影を正面から写した作品。大判カメラで撮影され、大きく引き延ばされたイメージは、輪郭やサイズなどの情報が奪われる。その代わりに、影本来の持つ意味を超えた、新しい構造物としてのイメージが表れるという、ユニークな切り口の作品だ。

さらに今回は、日本の混沌とした家々の写真をモンタージュしながら、建築物が重なっていくことによって生まれる奇妙な風景を創造する、新たな作品も出品される。

写真というメディアにより、視点と表現を与えることで、見慣れた日常の形に新たなフォルムを見出し、異なる意味と価値を生み出していく。そんな鈴木の思考の軌跡をじっくりと辿ることができる展覧会は、世界を見る新たなレンズを得るための、ひとつのきっかけとなってくれるだろう。

■写真家:鈴木崇
1971年、京都生まれ。アメリカのThe Art Institute of Boston写真学科卒業後、デュッセルドルフ芸術アカデミーでトーマス・ルフに師事し、トーマス・シュトルートのアシスタントとしてドイツに滞在。帰国後も精力的に作品制作を続け、昨年は愛知県美術館でのグループ展「これからの写真」への参加や、作品集『kontrapunkt』をドイツのTRADEMARK PUBLISHINGより刊行するなど、国内外で注目を集めている。

【開催情報】
鈴木崇展「Form-Philia」
日程:2015年5月29日(水)〜7月12日(日)
会場:IMA gallery(IMA CONCEPT STORE内)
住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3F
時間:平日12:00〜22:00、土日祝11:00〜20:00
入場料:無料

Photos(2枚)

写真家・鈴木崇展「Form-Philia」六本木で開催 - シャッターがスポンジに加える、新しい意味とは|写真1 写真家・鈴木崇展「Form-Philia」六本木で開催 - シャッターがスポンジに加える、新しい意味とは|写真2

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