3月24日(土)から25日(日)にかけてオールナイトで開催される、一夜限りのアートの饗宴『六本木アートナイト2012』のプログラム内容が発表された。注目は日本を代表する前衛芸術家である草間彌生の作品だ。
Yayoi-chan, Ring-Ring ©YAYOI KUSAMA 新作イメージ画像
草間彌生の広域プログラム《愛はとこしえ、未来は私のもの!》では草間彌生の作品が六本木のあちらこちらに出現する。バルーンを用いた全長10mの新作《ヤヨイちゃん》《リンリン》をお披露目する他、ドットに彩られた「水玉カフェ」が六本木交差点アマンド、東京ミッドタウンorangé(予定)に登場し多彩な作品が六本木の街を草間ワールドに彩る。
他にも、京都を拠点に活動する気鋭のアーティスト「Antenna」は、ユニークなキャラクター「ジャッピー」をモチーフに御輿や、お堂など祭りに関わる日本の伝統文化を表現する。《Roppongi Agora》では、“被災地と六本木”や“人々の想い”をつなぐ作品が多数登場予定だ。日比野克彦は“よぶね”に、想いをイメージした灯りをともすプロジェクトを開催するなど、震災を受け止め、その先を見据えるための多様な表現が六本木の宵に集まる。特別プログラムではA/Dギャラリーにて蜷川実花の展覧会「桜」が開催されたり、東京ミッドタウン内で六本木フォトコンテストの展示がされたり、無料で楽しめるプログラムも充実している。
写真左)©2009 六本木アートナイト実行委員会 右)©2010 六本木アートナイト実行委員会
さらに、六本木アートナイトでは、深夜の時間帯も、安心してイベントに参加してもらえるように、周辺地域の店舗が多数深夜営業を実施する。また、3月24日(土)の深夜から25日(日)の早朝にかけて、六本木と各主要ターミナル(渋谷、新宿、池袋、品川、東京、上野、秋葉原)を結ぶ無料シャトルバスを終夜運行する。
アートと街が一体化する六本木アートナイトは東京を代表する祭典としてさらなる発展を続けるだろう。※情報は随時ウェブサイトにてアップされる。
【アーティストプロフィール】
草間彌生(くさま・やよい/Yayoi Kusama)
前衛芸術家、小説家。幼少より水玉と網目を用いた幻想的な絵画を制作。1957年単身渡米し、独創的な作品と活動で前衛芸術家としての地位を築く。帰国後も全世界を舞台に活躍中。小説、詩集なども多数発表。1983年、小説「クリストファー男娼窟」で第10回野生時代新人文学賞受賞。ほか、第50回芸術選奨文部大臣賞(2000年)、朝日賞(2001年)、第18回高松宮殿下記念世界文化賞絵画部門(2006年)など受賞多数。2009年文化功労者に顕彰。2011年から2012年にかけて欧米主要美術館で回顧展巡回中。現在、大阪国立国際美術館で国内巡回展が開催中。
Antenna(アンテナ)
2002年結成、京都を拠点に活動するアーティストグループ。日本の歴史と文化より着想し、多様なメディアを用いて創作活動を行う。「ジャッピー/JAPPY」というオリジナルキャラクターをモチーフに、日本人にとって普通だとされている物事に目を向け、そこに内在する真理、価値、幸福についてアートを通して問いかけている。
URL : http://www.antennakyoto.com/
【イベント詳細】
六本木アートナイト2012
日時: 2012年3月24日(土)10:00~3月25日(日)18:00
◎コアタイム : 日没(17:56)から日の出(5:38)
※コアタイムはメインとなるインスタレーションやイベントが集積する時間帯
場所: 六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、 21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他本木地区の協力施設や公共スペース
入場料 : 無料(但し、一部の美術館企画展およびプログラムは有料)
主催 : 東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)、
六本木アートナイト実行委員会【国立新美術館、サントリー美術館、東京ミッドタウン、
21_21 DESIGN SIGHT、森美術館、森ビル、六本木商店街振興組合】(五十音順)
【問合わせ先】
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル) 年中無休 8:00~22:00
URL : http://www.roppongiartnight.com/