「シャルル=フランソワ・ドービニー展 バルビゾン派から印象派への架け橋」が、東京・新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館にて2019年4月20日(土)から6月30日(日)まで開催される。
シャルル=フランソワ・ドービニーは、19世紀フランスを代表する風景画家。刻々と変化する水辺の情景を素早いタッチで描き、“水辺の画家”として認知されるようになる。ドービニーの作品は、後の印象派の画家たちの指針となり、クロード・モネやフィンセント・ファン・ゴッホといった次世代の画家に大きな影響を与えた。
国内初の本格的な展覧会となる今回は、ドービニーの初期から晩年に至るまでの作品約60点を展示するとともに、「バルビゾン派」と呼ばれるドービニーと同時代の画家であるカミーユ・コロー、ギュスターヴ・クールベ、オノレ・ドーミエ、息子のカールといったドービニー周辺の画家による作品約20点を展示する。
身近な自然の美しさを表現することに専念していたドービニーは、目の前の自然をそのまま再現したかのような鋭い描写力が評価され、名声を確立した。中でも、《池の風景》や《オワーズ河畔》など、池や川の風景を描いた作品に注目が集まり“水辺の画家”として知られるようになる。
評価される一方で、筆の跡を残すようなドービニーのタッチが「印象を荒描きした」と捉えられ、未完成だとする意見も。ドービニーは、後の印象派を彷彿させる、先駆者ならではの批判も受けていた。
1857年になると、ドービニーはアトリエ船「ボタン号」を入手。この「ボタン号」で各地を巡り、数々の河川風景を描いた。自然の中に入って絵を描く、ドービニーの制作姿勢は、 モネやピサロといった後の印象派の画家にも影響を与えている。また、1868年には「ボタン号」よりも大きい2代目アトリエ船「ボッタン号」を手に入れ、セーヌ川を渡航。ノルマンディー地方や英仏海峡まで渡り、景観を描いた。
シャルル=フランソワ・ドービニー展 バルビゾン派から印象派への架け橋
〈東京展〉
会期:2019年4月20日(土)~6月30日(日)
休館日:月曜日(ただし4月29日、5月6日は開館、翌火曜日も開館)
会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
住所:東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
開館時間:10:00~18:00(ただし6月25日(火)~30日(日)は19:00まで)
※入館は閉館30分前まで
観覧料:一般 1,300円(1,100円)、大学生 900円(700円)※学生証の提示が必要 高校生以下無料 ※生徒手帳の提示が必要
※( )内は20名以上の団体料金および前売料金
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を提示の本人とその付添人1名は無料。被爆者健康手帳を提示の場合本人のみ無料。
・早期ペア券 2,000円(2枚セット) 500組(1,000名)限定 ※2019年1月29日(火)~3月31日(日)
・前売券は展覧会オンラインチケット、イープラス、主要プレイガイド、主要コンビニ店舗、チケットポートなどで2019年4月19日(金)まで販売。 ※手数料がかかる場合あり。