パリ、ニューヨークなどの一流ギャラリーが勢揃いするアジア最大級のフォト・イベント「TOKYO PHOTO 2012」が2012年9月28日(金)～10月1日(月)の期間に開催される。世界10都市から、全32ギャラリーと出版社など含めて全40以上が参加。さらに写真のエキスパートたちが訪れ、特別展やトークセッションも実施し、世界のフォトシーンをそのまま日本で感じることができるイベントだ。

会場構成には新進気鋭の若手のデザイナーである八木惣一郎を起用。高級感漂うスタイリッシュな空間で作品を鑑賞、購入することができる。

左)Inez van Lamsweerde and Vinoodh Matadin Kate/Groom 2005 Courtesy Gagosian Gallery
右)畠山直哉 Blast #3911 1997 Courtesy Taka Ishii Gallery

【特別企画/関連企画】
■特別企画「NY | 北京」展
三影堂写真芸術センター(北京)キュレーションによる1970年～80年代の中国写真家5名の写真作品を展示。

■特別企画「Inez Van Lamsweerde & Vinoodh Matadin」展
ファッション広告や雑誌「VOGUE」の表紙を担当するトップ・フォトグラファーInez Van Lamsweerde & Vinoodh Matadinの作品をガゴシアンギャラリーのブースにて展示。

■ポール・ゲッティーミュージアム評議委員の来日
ロサンジェルスのポール・ゲッティーミュージアム評議員20名と、館長であるティモシー・ポッツが来日する。また、世界的なフォト・コレクター、ウィリアム・ハントもニューヨークから来日し、著書「The unseen eye」の出版記念講演を開催する。

【トークセッション】
美術館キュレーター、大学教授、名門誌の元フォトエディターなど、経験豊かな写真の専門家が来日し、それぞれの視点から写真について語る。個性的で、パワフルで、インテリジェントな魅力溢れるアート業界のプレーヤーを多数紹介する。
※TOKYO PHOTO 2012のチケットで観覧可能

登壇者(予定)：
太田睦子(IMA エディトリアルディレクター)
笠原美智子(東京都写真美術館キュレーター)
河内タカ(amana photo collection チーフ・ディレクター)
北村信彦(ヒステリック・グラマー デザイナー)

ピックアップゲスト
■9月28日(金) 14:45～
ロンロン＆インリ(三影堂美術館 創設者)
「写真と美術館事情に見る中国の今」
ロンロンは、90年代初頭から北京の芸術家村である東村に住み始め、同世代のアーティスト達のドキュメンタリーを自身の作品として撮影。写真雑誌New Photoを出版。同時代の主要な写真家の仕事が紹介される貴重な雑誌として芸術写真の活動を活性化させた。現在、インリとともに、三影堂芸術写真中心の設立者として中国の写真シーンを牽引。2012年度越後妻有「大地の芸術祭」にも出展。

■9月28日(金) 16:15～
ビル・ハント(教育者/ギャラリスト/コレクター/出版)
「日本語タイトル未定」
米国名門 School of Visual Arts 教授、AIPAD(アメリカ最大のフォト・フェア)理事。元「Hasted Hunt」のギャラリスト。世界でもっとも重要なコレクターの1人。NYTやBBCでも紹介されている。「何故写真を収集するのか？」を中心にトークを展開する。

■9月29日(土) 14:00～
エリザベス・ビオンディ(元ニューヨーカーフォトエディター/キュレーター)
「日本語タイトル未定」
アメリカで最も名声高いカルチャー誌「ニューヨーカー」の元フォト・エディター。コンデナスト出版の看板雑誌での経験を中心に、写真がいかにメッセージを可視化し、記事を補強し、理解を高めるか、を中心にトークを展開する。

■9月29日(土) 14:45～
フィリップ・プロガー(ピーボディー・エセックス美術館写真キュレーター)
「今注目している日本の写真」
Peabody Essex Museum(マサチューセッツ)初の写真キュレーター。「我々は今、写真にとって特別な時を迎えている。30年前までは、写真は実際微妙な立場にあったが、今は絵画と並び、美術館で展示されている。」現代アートにおける写真の重要性について、トークを展開する。

■9月29日(土) 16:00～
ジェイムズ・ダンジガー(DANZIGER Gallery) X ベンヤミン・イエーガー(Camera Work)
「ヨーロッパとアメリカのフォトマーケットの動向について」
ニューヨークとベルリンを代表するフォトギャラリーのオーナーがそれぞれの地域におけるフォトマーケットについての見解を語り合う。

TOKYO PHOTO 2011会場風景

【開催概要】
TOKYO PHOTO 2012
会場：東京ミッドタウンホール
住所：東京都港区赤坂9-7-1
日程：2012年9月28日(金)～10月1日(月) 11:00～19:00
入場料：一般 1500円 / 学生 1300円 / 一般、学生ともに前売り 1200円
URL：http://www.tokyophoto.org

【出展者】
■ギャラリー
ニューヨーク: DANZIGER GALLERY/GAGOSIAN Gallery
ロサンジェルス:ROSE GALLERY
ロンドン:Michael Hoppen Gallery/The Wapping Project Bankside
パリ:Camera Obscura Gallery/Christophe Lunn/Galerie Esther Woerdehoff/GALERIE VU'
ベルリン:CAMERA WORK/ONLY PHOTOGRAPHY/
アムステルダム:Ten Haaf PROJECT/Torch Gallery
北京:三影堂  
上海:Magda Denysz Gallery
東京:AI KOWADA GALLERY/Blitz Gallery/Emon Photo Gallery/GALLERY HASHIMOTO/Libro Arte/TAP/MEM/Picture Photo Space/Photo Classic International/Photo Gallery International/Superlab/Taka Ishii Gallery/Taro Nasu/The Third Gallery Aya/Tomio Koyama Gallery/Zeit Foto Salon/Zen Foto

■出版、ほか
IMA by  amanagroup/IQUEEN/JPADS/Magnum/National Geographic/PEN/ShaShaSha/青幻舎