展覧会「日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念 モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち」が、国立西洋美術館にて2019年6月18日(火)から9月23日(月・祝)まで開催される。
「モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち」では、独立前後のフィンランドを生き、フィンランドの近代美術に革新をもたらした女性アーティストにフォーカス。ヘレン・シャルフベックをはじめ、パリでロダンに学び、彼の代表作《カレーの市⺠》制作時の助手も務めた彫刻家シーグリッド・アフ・フォルセルスなど、7人の女性芸術家を、絵画、彫刻、素描、版画など約90点の作品を通して紹介する。
19世紀後半から20世紀初頭のフィンランドでは、ロシアからの独立運動や、新国家形成に伴い、社会における女性の立場や役割にも大変革が起こった。美術界においても同様の動向が見られ、フィンランド最初の美術学校では、創立当初から男女平等の美術教育を奨励。当時の女性たちは、奨学金や留学のチャンスをつかみ、国際的な環境で芸術家としてのキャリアを開いていった。
「モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち」で焦点を当てる7人の女性アーティストは、独立に湧いた激動の時代においても、国際的で「モダン」な姿勢を追求した芸術家達。しなやかさと強さを持ち合わせ、⾃⽴したキャリアや⾰新的な表現を求めて生き生きと活動した。
日本でも回顧展も開催された、フィンランドを代表するモダニズムの画家、ヘレン・シャルフベックをはじめ、肖像画家として人気を博したマリア・ヴィーク、革新的な色彩表現を追求したエレン・テスレフ、色彩と光の表現を追求したシーグリッド・ショーマン、文学的な主題の絵を描いたエルガ・セーセマン、彫刻家のシーグリッド・アフ・フォルセルス、彫刻・版画などを手掛けたヒルダ・フルディーンといった女性芸術家を紹介する。
日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念
モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち
会期:2019年6月18日(火)〜9月23日(月・祝)
会場:国立西洋美術館 新館展示室
住所:東京都台東区上野公園7-7
開館時間:9:30〜17:30 ※毎週金・土曜日 9:30〜21:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、7月16日(火)(ただし、7月15日(月・祝)、8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)は開館)
観覧料金:当日 ⼀般500円(400円)、大学生250円(200円)
※本展は常設展の観覧券で観覧可能。
※( )内は20名以上の団体料金。
※高校生以下及び18歳未満、65歳以上は無料(入館の際に学生証または年齢の確認できるものの提示が必要)。
※心身障害者および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳の提示が必要)。
※毎週金・土曜日の夜間開館時(17:00〜21:00)、および毎⽉第2・第4 ⼟曜⽇は本展および常設展は観覧無料。
※「国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展」(6月11日(火)〜9月23日(月・祝))観覧当日に限り、同展観覧券で本展も観覧可能。
【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)