展覧会「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」が、2022年2月26日(土)から4月10日(日)まで、京都文化博物館にて開催される。
「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」は、浮世絵師・歌川国芳が切り拓いた浮世絵の系譜を、月岡芳年をはじめとする国芳の弟子たちがいかに継承・進化させていったのかを作品と資料約150点を通して紹介する展覧会だ。
“奇想の絵師”として人気の歌川国芳は、好奇心や柔軟な発想、豊かな表現力によって、武者絵や戯画に新機軸を打ち出し、幕末に向けて浮世絵のさらなる活性化に一役買った。
国芳には多くの弟子がいたが、中でも特筆されるのは“最後の浮世絵師”と称される月岡芳年。国芳の奇想をよく受け継ぎつつ、和洋を融合させた作品を生み出し、近年再び高く評価されるようになっている。
会場では、月岡芳年と落合芳幾の競作「英名二十八衆句」を全編公開。月岡芳年とともに国芳門下の双璧とされた落合芳幾、いわばライバル同士の2人が腕を競って描き上げた全28図を一挙に公開する。画題となっているのは歌舞伎などの刃傷場面。残虐で衝撃的な描写ばかりでなく、背後にある物語や、当時の優れた印刷技術を駆使した摺りや彫りも見所となっている。
また、国芳の出世作であり、歴史上の英雄や物語に登場する勇者たちを描いた「武者絵」や、身にまとう雰囲気や仕草が目を引く「美人画」、時代をユーモラスにとらえ、奇抜なアイディアで表現した「戯画」なども登場。国芳のDNAを引き継ぐ門人たちによる明治浮世絵の展開にも目を向ける。
幕末の時代のうねりの中で生み出された国芳や門下の絵師たちの絵は、華やかな絵や怖い絵も含め、思わず目を留めてしまうような表現が魅力。展示を通じて、常に新たな画題や表現に挑み続けた、国芳を起点とする“芳”の系譜を目にすることができる。
尚、出品作品は、名古屋市博物館が所蔵する浮世絵のコレクション2100タイトルよりピックアップ。幕末浮世絵を中心とする、国文学者・尾崎久弥の収集作品と、医学者・高木繁による国芳武者絵などのコレクションから構成される。
【詳細】
挑む浮世絵 国芳から芳年へ
会期:2022年2月26日(土)~4月10日(日)
開室時間:10:00~18:00 ※金曜のみ19:30まで(入場はそれぞれ30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
会場:京都文化博物館
住所:京都府京都市中京区三条高倉
■チケット
チケット発売日:2021年12月1日(水)10:00~
入場料金:一般 1,400円(1,200円)、大高生 1,100円(900円)、中小生 500円(300円)
※( )内は前売料金
※未就学児は無料(要保護者同伴)
※前売券は2021年12月1日(水)~2022年2月25日(金)まで販売(会期中は当日券のみ)
※障がい者手帳等を提示した本人と付き添い1人までは無料
※学生料金で入場の際には学生証の提示が必要
チケット販売場所:京都文化博物館、公式オンラインチケット、チケットぴあ(Pコード:685-969)、ローソンチケット(Lコード:59090)、イープラス、セブンチケット、CNプレイガイド、チケットポート(なんば・梅田)
■「あまざけ」セット券
販売期間:~2022年2月25日(金) ※イープラスにて販売。
料金:一般のみ 1,600円
※商品引換え期間は展覧会開催期間中の2月26日(土)~4月10日(日)、本館1階「京・嵐山上流の蔵 京丹山」にて引換券と商品を引換え。
※この商品はアルコール飲料ではない。
【問い合わせ先】
京都文化博物館
TEL:075-222-0888