展覧会「不在を見る 在るを知る」が、京都・千總(ちそう)本店内の千總ギャラリーにて、2022年12月22日(木)から2023年3月27日(月)まで開催される。

作品における「不在」から浮かび上がるもの

「不在を見る 在るを知る」展は、「不在」や「欠如」に着目し、千總が所蔵する小袖などの染織品や屏風を紹介する展覧会だ。

たとえば小袖には、「留守模様」と呼ばれる意匠の様式がある。これは、ある物語において人物が登場する場面や、人びとの営みの様子を題材に取り上げつつも、その姿を描かず、景色や道具のみを描きだすもの。これによって、題材となっている人物を逆説的にほのめかすとともに、情景を強く印象付けるのだ。

会場では、《垣と雪持梅に文字文様小袖》や《流水秋草虫篭文様帷子》といった染織品に加えて、《誰が袖屏風(桜樹に小袖)》などの屏風も展示。作品に描かれていないものを浮かび上がらせることで、作品の意図や本来の意図にも光をあててゆく。

展覧会概要

展覧会「不在を見る 在るを知る」
会期：2022年12月22日(木)〜2023年3月27日(月)
会場：千總ギャラリー ギャラリー1
住所：京都府京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80 千總本店
開館時間：11:00〜18:00
休館日：火・水曜日、年末年始(12月27日(火)〜1月5日(木))、臨時休館(2月9日(木)〜20日(月))
※
2月7日(火)・8日(水)・21日(火)・22日(水)は通常の休館日
※2月23日(木)より平常通り開館
入場料：無料
※開館日や開館時間は千總本店の営業時間に準ずる

【問い合わせ先】
千總本店
TEL：075-253-1555