2008S/S、信國太志が「ボタニカ」を発表。
ボタニカはもともと信國太志が自身の名を関して発表していたブランド、タイシ ノブクニからリニューアルされて生まれたブランド。ボタニカにリニューアル以降、ブランドのモチーフにはスカル(ドクロ)が用いられている。
ボタニカのデビューは2008S/Sコレクションで、パリのアートギャラリーにて単独の展示会を開催する。
ボタニカはイタリア語で「植物」という意味を指す。デザイナー本人が植物に癒しを受けることが多く、服を通して、「植物から受ける癒し」「植物の力を孕(はら)むこと」「環境問題」、などさまざまなメッセージを伝えたかったという。そのため、地球に優しい天然の染織や、無農薬・製織工程で化学剤を使用せず、天然物を組み合わせてつくるオーガニック・コットンなどを使用しているという。
またブランド名を変えた理由といして、自分の名前を売り込んだり自己表現に終わることなく、それを超えたメッセージを世界に対して発していきたかったという。
「ボタニカ」はタケオキクチのセレクトショップでも販売される予定。
■デザイナーについて
信國太志は1970年、熊本に生まれる。88年、久留米大附設高校を中退。同年、セレクトショップ「ダイス・アンド・ダイス(DICE AND DICE)」の設立に参加。海外ブランドの輸入とその日本国内向けのディストリビューションに関わる。
91年、渡米しバイヤーとして活動。バイヤー活動以外にもストリートブランドのプロデュースにかかわる。93年、渡英し英国伝統のテーラードの技術を修得、後にジョン ガリアーノの下で働く。95年、再度渡英し、セントマーチンズの修士過程へ入学。96年、修士過程を修了。卒業製作が「Daily Telegraph」誌に掲載される(テーマは枕草子)。同年、日本に帰国。
98年、ロンドン コレクション期間中にタイシ ノブクニとして初のランウェイショーを行う。それ以来、ロンドンのセレクトショップで販売されるが、為替などの問題で収益的にはそれほど振るわなかった。同年、国内で初の展示会を行う。 99年9月、福岡にオンリーショップ「TAISHI NOBUKUNI 」をオープン。2004 S/Sより、タケオ キクチのクリエイティヴ・ディレクターを務める。2005年、ショップ「13」を青山にオープン(中目黒から移転)させる。
2008S/Sコレクションよりブランド名をリニューアルして「ボタニカ」を発表。