1892年、アメリカのニューヨークで「アバクロンビー&フィッチ」の前身となる会社が創業。
アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie&Fitch,アバクロンビー・アンド・フィッチ)は、アメリカの大手カジュアルファッションのブランド。
通称アバクロ。レディース、メンズ、子ども服とトータルで展開するブランドで、10代に絶大な支持を得ている。デザイン性、製品全体のクオリティも高く、全体的にストリートの要素を持ち合わせている。素材に関しては、カシミア、ピマコットン、レザーなどの中でも上質なものを使用することをスローガンに掲げている。
1892年、アメリカのニューヨークでデヴィット・アバクロンビーが創業。
創業時は、エリート層を顧客にした、キャンプ、狩猟、釣りなどアウトドア関連の用品を販売していた。1904年、現在のブランド名でもある「アバクロンビー&フィッチ」となっている。ブランド名は、創業者のデイビット・T・アバクロンビーと後に経営に参加するエズラ・フィッチの名前から由来している。
ケネディ元大統領、スタインベック、キャサリン・ヘップバーン、ヘミングウェイが顧客につくまでになるが、60年代後半から70年代あたりに経営問題を抱える一度破産。その後もオシュマンズの傘下に入りブランドは存続した。
1988年、リミテッド社(現リミテッド・ブランズ社)がアバクロンビー&フィッチを買収。92年、マイケル・ジェフリーズがCEOに就任。ここから「カジュアルラグジュアリー」を掲げ、ライフスタイル型のブランドとして方向を目指す。20代前半をターゲットにし、ヴィンテージの要素などより若々しいスタイルを取り込んだカジュアルブランドとして支持を集め、ブランドは急激に成長。アメリカを中心に店舗を拡大し、やがてニューヨーク証券取引所に上場するまでに至る。
2009年、アバクロンビー&フィッチのアジア第1号となる旗艦店を東京・銀座にオープン。
2010年代半ば、ファストファッションのライバルブランドに押されて経営難に陥る。それにより、従来のスタイルから路線変更し、顧客サービスを重視。アバクロンビー&フィッチは再び支持を集め、業績は上向いていった。