企画展「落合朗風 明朗美術連盟と目指した世界」が、島根県立美術館にて、2024年9月20日(金)から11月4日(月・振)まで開催される。
大正時代から昭和時代初期にかけて活躍した日本画家、落合朗風(おちあい ろうふう)。企画展「落合朗風 明朗美術連盟と目指した世界」は、自由な美術活動を目指した朗風を大きく取り上げる、55年ぶりの展覧会となる。
朗風は、島根県平田(現・出雲市)出身の父親のもと、明治29年(1896年)に誕生。大正5年(1916年)本格的に画業をスタートし、文展や再興院展で活躍するも、官僚化した美術団体の実態に不満を抱いた朗風は、東京や京都で画壇から離れて活動を行ってゆくこととなった。
京都で画業生活を送るなか、朗風は帝展への出品を重ねてゆく。父親の死を契機に再び東京を拠点に戻すと、より自由な美術活動を行うため、川端龍子(かわばた りゅうし)が設立した在野の日本画団体「青龍社」へ出品していった。
その後昭和9年(1934年)、青龍社を脱退した朗風は、絵画団体「明朗美術連盟」を創設。学歴や派閥にとらわれず、自由に絵を描くことができる場を作ることを目指した。明朗美術連盟は、昭和11年までに4回の展覧会を開催し、34人が所属する大きな団体へと成長するも、昭和12年に朗風がこの世を去ると、求心力を失うこととなる。
本展では、日本各地で所蔵される朗風の作品を一堂に集めて公開。山形・鶴布山珍蔵寺の《華厳仏》や絶筆の《白椿》など、初期から晩年にいたる幅広い作品を紹介する。加えて、藤田嗣治をはじめ、朗風と活動をともにした画家の作品を展示するほか、朗風が創設した明朗美術連盟の活動にも光をあてる。
開館25周年オリジナル企画展「落合朗風 明朗美術連盟と目指した世界」
会期:2024年9月20日(金)~11月4日(月・振)
会場:島根県立美術館 企画展示室、展示室5
住所:島根県松江市袖師町1-5
開館時間:9月 10:00~日没後30分 / 10~11月 10:00~18:30
※展示室への入場はいずれも閉館30分前まで
休館日:火曜日
■観覧料
・オンライン&ローソンチケット(企画展+コレクション展セット券)
一般 1,100円、大学生 800円、小学・中学・高校生 400円
※8月20日(火)10:00より販売
※オンラインチケットは美術館ホームページにて販売
・当日券(企画展+コレクション展セット券)
一般 1,450円(1,160円)、大学生 1,100円(880円)、小学・中学・高校生 500円(400円)
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳(障害者手帳アプリ:ミライロID)、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳の所持者および付添者(1名まで)は無料
【問い合わせ先】
島根県立美術館
TEL:0852-55-4700