タカ・イシイギャラリー京都で、法貴信也 個展が2012年1月20日(金)から2月25日(土)まで開催される。同ギャラリーで3回目となるこの展覧会では、片手に画具2本を持って描く「二本画」のドローイングと油彩作品、また「ドット(点)」で描かれたドローイング作品の新作を発表する。

法貴信也は、京都を拠点に活躍する日本人アーティスト。「点」と「線」による独自の絵画表現を日々段階的に探究し続ける作風で、国内外で高い評価を得ている。2010年に開催された「絵画の庭」展(国立国際美術館、大阪)以降、「黒い線」と「地(白)」についてさらに思考を深めてきた彼は、今回、これまで2色に分解していた黒い線に新たな2色を加えて4色の関係に発展させ、その4色を2色ずつ対に制作した鮮やかな作品を主軸に展示を構成する。

法貴信也  「無題」2011年
紙に色鉛筆 25.5 x 18cm
Courtesy of Taka Ishii Gallery

描いていくうちに、たとえ1本であっても白場より奥に線を描くことができれば、いくら描き込んだ絵であってもそのつくりはガラッと変えられるということに気づくようになりました。自分の製作にいま一番かかわりの強いこの線のうちの1つに「画面の外からの力を描く」線と呼んでいるものがあり、描き込むことで絵の中の線同士の関係を複雑にした上で、この線によってさらに白場と線という関係も以前のものと大きく違うものになるように作品を進めています。

法貴信也

独自のアプローチで絵画の可能性を追求し、常に進化を続ける彼の最新作に注目だ。

【アーティストプロフィール】
法貴信也(ほうき・のぶや)
1966年、京都生まれ。京都市立芸術大学大学院を卒業後、京都を拠点に国内外で活動をしている。「点」と「線」を用いて身体的、即興的に小動物やキャラクター、昆虫などの遊び心のあるイメージを描くといった絵画表現が作品の特徴として挙げられ、近年では、「絵画の庭」(2010年、国立国際美術館、大阪)、「レゾナンス 共鳴 人と響き合うアート展」(2010年、サントリーミュージアム天保山、大阪)などに出展。これまで制作した作品は、豊田市美術館(愛知)、国立国際美術館(大阪)、高松市美術館(高松)、岡崎市美術博物館(愛知)に収蔵されている。

【展示会詳細】
会場:タカ・イシイギャラリー京都
住所:〒600-8325 京都市下京区西側町483
開催期間:2012年1月20日(金)～2月25日(土)
開館時間:11:00～19:00
休館日:日曜日、月曜日、祝日
オープニング・レセプション:2012年1月20日(金)18:00～20:00

【問い合わせ先】
TEL: 075-353-9807
FAX: 075-353-9808
MAIL:kyoto@takaishiigallery.com
公式サイト:http://www.takaishiigallery.com