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言語が引きはがされた世界 - 写真家 山元彩香の個展が六本木タカ・イシイギャラリーで開催

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言語が引きはがされた世界 - 写真家 山元彩香の個展が六本木タカ・イシイギャラリーで開催 | 写真

東京・六本木のタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムが、2014年1月11日(土)から2月8日(土)まで、山元彩香個展「Nous n’irons plus au bois」を開催する。山元にとって東京での初めての個展となる本展では、2009年から2013年にかけてヨーロッパ各地で撮影されたポートレート作品から、約15点が展示される。

山元彩香は、1983年神戸市生まれの写真家。大学では絵画を専攻していたが、次第に自身の身体を使ったパフォーマンス作品や、映像作品の制作へと移行していく。写真の制作を始めたのは、2004年のサンフランシスコへの留学がきっかけだった。

山元の作品の特徴は、なんといっても、その制作過程にある。撮影地に選ばれるのは、彼女曰く「自分の瞼(まぶた)に蓄積されたイメージでは想像しえない、既知の言葉や知識が通用しない場所」。2009年のフィンランド、エストニアでの撮影を皮切りに、エストニア(2010年)、ラトビア(2011・12年)、フランス(2012・13年)と撮影を行ってきた。今まで依存してきたような、言語によるコミュニケーションが取れない中で行われる撮影。そうした過程を経て出来上がった作品には、どこか無国籍で、時代性をすり抜けるような雰囲気が漂っている。

彼女はこう表現する。

いきものを覆い隠している一枚の皮に、とことん魅せられふりまわされたいと願う。
言語による思考の伝達が断絶されたとき、身体中の全ての感覚をもって、彼女の名を融かしていく。言葉にも満たない音が流れるなか、次第にひとの形をした彼女達の翻訳不可能なイメージがたちあらわれる。

言語が引きはがされた世界 - 写真家 山元彩香の個展が六本木タカ・イシイギャラリーで開催 | 写真

固有名詞を奪われた、写真の中に存在する人物は、作家の所有物となることも、鑑賞者の所有物となることもない。ただ、そこに広がるのは、豊かな写真の可能性。山元彩香の作品が表す、そんな新しい世界を、身をもって感じてみたい。

【開催情報】
山元 彩香「Nous n’irons plus au bois」
会期:2014年1月11日(土)〜2月8日(土)
会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル 2F
時間:11:00〜19:00
定休日:日・月・祝祭日
オープニング・レセプション:2014年1月11日(土)18:00〜20:00

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言語が引きはがされた世界 - 写真家 山元彩香の個展が六本木タカ・イシイギャラリーで開催|写真1 言語が引きはがされた世界 - 写真家 山元彩香の個展が六本木タカ・イシイギャラリーで開催|写真2

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