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村上華子の展覧会がポーラ美術館で -「写真」を発明したニエプス、その失敗を現代に再現する作品を紹介

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箱根のポーラ美術館「アトリウム ギャラリー」では、HIRAKU Project Vol.13 村上華子「du désir de voir 写真の誕生」展を、2022年9月17日(土)から2023年1月15日(日)まで開催する。

ニセフォール・ニエプス、その歴史の陰

村上華子《無題(ニエプスの庭)》2022年
村上華子《無題(ニエプスの庭)》2022年

「HIRAKU Project」は、ポーラ美術振興財団の助成を受けた作家の活動を、現代美術の展示スペース「アトリウム ギャラリー」で紹介する展覧会シリーズだ。その第13回目となる今回は、パリを拠点に活動する村上華子を取り上げる。

1984年生まれの村上は、古典的な写真技法を用いて、「見る」ことの根源を考察してきた。人が何かを見るとき、目から入った光が網膜上で像を結び、脳がそれを認知的に処理するという複雑な過程が働いている。絵画や写真とは、いわばこのように儚い像を定着させるものであった。

村上は初期から一貫して、網膜に映じる像を他者と共有するための技術と歴史、そして目の代替物として像を焼き付けるものとその物質性に関心を抱いてきた。写真、詩作や映像作品など、多岐にわたる村上の作品は、歴史を往来する緻密なリサーチと優れた言語感覚に基づいている。

本展「du désir de voir 写真の誕生」では、現存する世界最古の写真を残したとされるニセフォール・ニエプスに着目。「写真」の発明というニエプスの功績の裏には、数多の失敗が存在する。村上の試みは、そうした歴史の陰に寄り添いつつ、ニエプスの幾多の失敗を現代に再現するもの。ネオン管を用いた作品をはじめ、新作を中心に紹介する。

展覧会概要

HIRAKU Project Vol.13 村上華子「du désir de voir 写真の誕生」
会期:2022年9月17日(土)〜2023年1月15日(日)
会場:ポーラ美術館 1F アトリウム ギャラリー
住所:神奈川県⾜柄下郡箱根町仙⽯原⼩塚⼭1285
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
※会期中無休、ただし悪天候による臨時休館あり

【問い合わせ先】
ポーラ美術館
TEL:0460-84-2111

Photos(2枚)

村上華子の展覧会がポーラ美術館で -「写真」を発明したニエプス、その失敗を現代に再現する作品を紹介|写真1 村上華子の展覧会がポーラ美術館で -「写真」を発明したニエプス、その失敗を現代に再現する作品を紹介|写真2

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