「横尾忠則 寒山百得」展が、東京国立博物館 表慶館にて、2023年9月12日(火)から12月3日(日)まで開催される。その後、兵庫・神戸の横尾忠則現代美術館に巡回する。
「横尾忠則 寒山百得」展は、現代美術家・横尾忠則の最大となるシリーズ「寒山拾得(かんざんじっとく)」の新作102点を、一挙初公開する展覧会だ。
「寒山拾得」シリーズは、中国の唐時代に生きた伝説上の詩僧、寒山と拾得をテーマとするものだ。寒山と拾得は、その奇行ぶりから常軌を逸した「風狂」と捉えられていた。中国の禅宗では、悟りの境地として「風狂」が重視されていたことから、寒山拾得の脱俗の境地は仏教に通ずるものと捉えられ、中国や日本では伝統的な画題として数多くの作品に描かれてきた。
寒山拾得を横尾独自の視点で解釈した本シリーズでは、制作当初から最終作に至るまで、幾つかのモチーフが一連の流れを生みだし、その対象を変えつつ寒山拾得を彩っている。本展では、寒山拾得という存在ばかりでなく、画風もさまざまに変容してゆく102点の絵画を目にすることができる。
また、本展の関連企画として、特集「東京国立博物館の寒山拾得図─伝説の風狂僧への憧れ─」を、東京国立博物館 本館にて2023年9月12日(火)から11月5日(日)まで開催。同館の所蔵作品のなかから、因陀羅筆《寒山拾得図(禅機図断簡)》(国宝)や伝顔輝筆・楚石梵琦賛《寒山拾得図》(重要文化財)など、中国や日本で描かれた「寒山拾得図」を一堂に集めて紹介する。
「横尾忠則 寒山百得」展
会期:2023年9月12日(火)〜12月3日(日)
会場:東京国立博物館 表慶館
住所:東京都台東区上野公園13-9
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)
観覧料:一般 1,600円(1,400円)、大学生 1,400円(1,200円)、高校生 1,000円(800円)
※( )内は前売料金
※前売券は、8月8日(火)から9月11日(月)まで販売
※チケットは、東京国立博物館正門チケット売場(開館日のみ販売、閉館30分前まで)、オンラインチケット、美術展ナビチケットアプリ、展覧会公式サイトほかにて販売
※中学生以下、障がい者および介護者1名は無料(学生証、障がい者手帳を要提示)
※本展チケットで、関連企画の特集「東京国立博物館の寒山拾得図—伝説の風狂僧への憧れ—」をはじめ、総合文化展を観覧可
※展示作品、会期、開館時間などは変更となる場合あり(最新情報については展覧会公式サイトなどにて確認のこと)
■関連企画
特集「東京国立博物館の寒山拾得図—伝説の風狂僧への憧れ—」
会期:2023年9月12日(火)〜11月5日(日)
会場:東京国立博物館 本館 特別1室
■巡回情報
・神戸会場
会期:2024年5月25日(土)〜8月25日(日)
会場:横尾忠則現代美術館(兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30)
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)