2000年、パリで自身の名を冠したブランド「マイケル タピア」でパンツのコレクションを発表。
マイケルタピア(Michael Tapia)は1970年、アメリカのカリフォルニア生まれ。メキシコ系アメリカ人。
幼少期は南カリフォルニアで生活するが、92年、ラルフ ローレンに出会い、それがきっかけでラルフ ローレンのデザイン活動に加わる。この時にニューヨークへ渡る。ここでのプロジェクトが後にポロ・スポーツとなり、有名になった。
その後、オートクチュールの歴史に魅かれてパリに渡る。この際も自身のコレクションを生産する工場を徹底的に探し、結局はフランスではなく、イタリアで納得のいく生産工場を見つけたと言う。
自身の名を冠したブランド「マイケル タピア」を設立して、2000年1月にはパリでメンズのパンツコレクションを発表した。
パンツのコレクションから始めたようにパンツには強いこだわりをもつ。世界中を旅して、文化、素材、パンツの研究をすることに多くの年月を費やしたという。ファッションの特徴は、クラシカルなアメリカンテーラード、素材への徹底的なこだわり、エレガント。
タピアは30年代から60年代のアメリカのメンズウェアにあったスタイルをナチュラルに現代風にしたいと語る。ジャズシンガーのジョン・コルトレーンやマイルス・デービスの着こなしは非常に良かったと語っている。(実際この年代のアメリカをテーマにしたコレクションをいくつか発表している。)
マイケル タピアのコレクションは日本、イタリア、フランスから販売が開始され、日本ではタピアのファッションが受け入れられ、本人は「日本人は知名度のないブランドでも良いものは買ってくれる。」と語っている。
しかしその後、アメリカで販売された頃、最高級セレクトショップのバーグドルフグッドマンでパンツが売り出されたのだが、これは失敗に終わった。「アメリカでは知名度がないことが失敗に繋がった」と語っている。
2013年秋冬シーズンに故郷のロサンゼルスを拠点とし、新ブランドのタピア ロサンゼルス(Tapia Los Angeles)を立ち上げる。