アグリ サギモリ(AGURI SAGIMORI)は、2008A/Wシーズン東京コレクションにてデビュー。
2016年秋冬シーズンより、アグリス(agris)としてリ・スタート。
鷺森アグリ(aguri sagimori)。1985年、大阪生まれ。
2007年、バンタンデザイン研究所卒業。同年、新人デザイナーファッション大賞優秀賞、ナゴヤファッションコンテスト2007グランプリを受賞。
2008年、バンタンデザイン研究所が展開する、若手デザイナーの独立事業展開を支援するプロジェクト「Atelier X-SEED」(アトリエ・エクシード)から22歳という若さで東京コレクションにデビュー(2008A/Wシーズン)。ブランド名は自身の名を冠した「AGURI SAGIMORI(アグリ サギモリ)」で、コンセプトは「アンチノミー(二律背反)」。
アンチノミー:性質の異なる2つのものが混在し、そのどちらもが等しい主張を持つ。明と暗、喜び、悲しさ、力強さと儚さ、女性の美しさと妖しさ、日本独自の繊細な美意識と内に秘めた芯の強さを独特な世界観で表現。
目新しさに躍起になる事なく、今目に映るもの同士を組み合わせ、少し視点をずらして視る事で、まだ見ぬ美しさを追求、テーラードを軸に服の本質を問う物作りを目指す。
2009年、台湾から招待を受け、TIS(Taipei In Style) にて2009-2010A/Wコレクション開催。同年、パリにてVantan Tokyo 2010S/S合同展示会に参加する。
2010S/Sシーズンのインスピレーションソースは中学生の頃から収集していた「アンティークのドアの写真」。「朽ちていたり、色が剥げていたり、完璧ではないけれど、そこに長い時間の流れが含まれているからとても魅力的に思う。」と語った。“ドア”からイメージされたチェーンやカギのモチーフ、また水が飛び散ったように見える特殊なシリコンプリントなどが印象的だった。
2010年、「AGURI Co.,Ltd」を設立。
2016年秋冬シーズン、アグリス(agris)にブランド名を変更。アグリス(agris)とは、名前である“aguri”と、女性の複雑な多面性を白と黒の間に位置する“gris:グレー”に例え、組み合わせた造語。
女性の持つ散乱とした心の断片、繊細な美意識と内に秘めた芯の強さを大胆かつ繊細な素材使いとメリハリのあるフォルムで表現する。リアルクローズを提案しながらも、どこか現実から離れた気配を残す世界観が特徴だ。