2013年5月17日(金)から6月15日(土)まで、細江英公個展「人間ロダン」が東京・六本木のタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムにて開催される。
個展では、2010年に制作された、和紙を使用した蛇腹製本の特別作品集「人間ロダン」(パリのロダン美術館にてオーギュスト・ロダンの彫刻を中心に撮影した作品を収録)をGRAPHのデザインのもと再制作した作品集に加え、人間国宝の岩野市兵衛が漉いた和紙に、染め摺りという技法を用いてプリントした作品4点を展示する。
細江英公は次のように話している。
私はロダンの「彫刻の写真」ではなくて「人間ロダン」を表現したいという、不遜かつ無謀な心意気から出発しました。これが尊敬するロダンへの敬愛の意思表示ではないか。いま、ロダン作品にカメラを向けることは、そのくらいの心意気がなければならないとパリ・東京の行き帰りにずっと心していたことです。
細江は、写真家としてのキャリアの最初期にあたる1950年代より、「おとこと女」、「薔薇刑」、「鎌鼬」、「抱擁」など人物の描写に重要な成果を残してきた。今回の展示作品においても、「彫刻の写真」ではなく「人間ロダン」を表現したいという言葉の通り、様々な人間の姿を捉えてきた細江ならではの視線が彫刻作品に注がれている。
【ギャラリー情報】
タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
会期:2013年5月17日(金)–6月15日(土)
住所: 東京都港区六本木6-6-9 2F
TEL: 03-6447-1035
営業時間:11:00~19:00
定休日: 日・月・祝祭日
【作品集詳細】
細江英公「人間ロダン」 2-1巻、2-2巻(各巻別売)
予価:各¥472,500-、エディション:各25 + 5 AP
和紙に染め摺り、蛇腹製本
タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム刊(2013年)