2007年秋冬、アタッチメントの海外向けコレクションラインとして、カズユキ クマガイがスタート。
カズユキ クマガイ(KAZUYUKI KUMAGAI)は日本のメンズブランド。アタッチメント(ATTACHMENT)のデザイナー熊谷和幸(Kazuyuki Kumagai)による、自身の名前を冠したブランドである。
熊谷が手がけるアタッチメントと同様に、上質な素材を用いて、ミニマルなデザインとシャープなシルエットを基調としたウェアを提案。アタッチメントよりもデザインをいっそうを深化させ、端正なアイテムが揃う。
1シーズンのコレクションの中には多数の素材が登場する。たとえば2020年秋冬シーズンには、上品なメルトンや色落ちのないデニム、温かみのあるボアやウール、ハリのあるシャツ地などを使用。また2020年春夏に見るように春夏シーズンには、柔らかな質感のビスコースリネンやハリ感のあるテキスタイルも用いられる。質感に秀で、風合い豊かなこれらの素材もまた、ブランド特有の上品なムードに寄与しているといえる。
熊谷の着想源となっているのは、ヨーロッパやアメリカなど海外のカルチャー、アート、ファッション、音楽など。それら多彩な要素を融合させ、自身の服作りのノウハウと組み合わせることで製作を行っている。すっきりとしたラインを描く上品なパターンメイキングに基づく衣服は、細身の場合は言わずもがなボリューム感のあるものにおいても、端正でクリーンな雰囲気から逸脱することがない。
2007年秋冬、アタッチメントの海外向けコレクションラインとしてスタート。
2008年春夏、パリコレクションでランウェイショーとして発表。後に日本でも展開。また、ニューエラやホワイトフラッグスなどのブランドともコラボレーションも行なっている。
熊谷和幸は、名古屋の専門学校を卒業後に上京し、イッセイ ミヤケに5年間在籍。その後、他社への転職を経て独立、99S/Sにブランド「アタッチメント」をスタート。服を、着る人の魅力や個性、内面を引き出す“付属”として捉え、ディテールをそぎ落としたシンプルで普遍性のあるウェアを提案。2007年秋冬シーズンより、海外向けのコレクションラインとして「カズユキ クマガイ」をスタート。